【子犬のワクチン(予防接種)】の種類と犬の感染症・病気の話!

ドッグケア
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前回の記事の続きで『子犬のワクチン注射と怖い病気』です。うちの子犬は『10種ワクチン』を投与しましたが、このワクチンの種類や病気について説明します。

とっくん
とっくん

子犬のワクチンって、必要性も含めて、どのようなタイミングで注射をしたらよいのか?! 今回はこれらを記事にまとめました。


【子犬のワクチン(予防接種)】の種類と犬の感染症・病気の話!

わが家の愛犬のトイプードル(メス)は、3回目のワクチン注射が終わったばかりですが、今回は「ワクチンの種類と病気」について、説明をしていきます。

 

【ワクチン】は「生ワクチン」と「不活化ワクチン」 の2種類がある!!

ワクチンには「生ワクチン」と「不活化ワクチン」 の2種類があります。

「生ワクチン」とは、生きているウィルスを使用しているワクチンのことです。弱毒株と言われる弱いウィルスで、ワクチン接種時に体内に入ると増殖を始め、非常に軽いのですが病気に感染したのと同じ状態になります。この過程で「抗体」ができるので、非常に強力な免疫力がつき、持続性があることがメリットです。

逆に、デメリットは「生きたウィルス使っている」ので、体調が悪く免疫力が弱っていると、その病気を発症してしまう可能性があるということです。

「不活化ワクチン」の方は、死滅したウイルスを材料にしているので接種後の増殖はありません。
このため、生ワクチンに比べると免疫力が弱く、持続力も劣ります。しかし、逆に長所としてその病原体による症状があらわれることはほとんどないです。

 

生ワクチン→混合ワクチン、不活性化ワクチン→狂犬病のワクチンに使用

上記の違いがある「生ワクチンと不活性化ワクチン」ですが、それぞれ違う目的に使われることが多いです。

 

【混合ワクチンの種類】、対象ウィルスの数により種別

以下に「混合ワクチンの種類」を書きます。

 

【2種混合ワクチン】

子犬がブリーダーやペットショップから引き渡し前に、最低でも接種しておかなければならないのが2種混合ワクチンです。この場合の2種とは、「ジステンパー」「パルボウィルス感染症」の2つを指します。この2つの感染症が最も発症確率が高く、また死亡確率も高い恐ろしい病気だからです。

【5種混合ワクチン】

5種混合ワクチンとは、2種混合に加え、「アデノウィルス2型感染症」「犬伝染性肝炎」「パラインフルエンザ」を含めたものを言います。

【6種混合ワクチン】

5種混合ワクチンに、「コロナウィルス感染症」が追加されたものが6種混合ワクチンです。コロナウイルスは、単独感染ではそれほど重症にはなりませんが、パルボウイルスと重複感染すると、パルボによる致死率が上昇すると言われています。

【8種混合ワクチン】

5種混合ワクチンに、「レプトスピラ感染症」を加えたものが7種または8種混合ワクチンです。
レプトスピラ感染症には200種類以上あり、日本で確認されているのは9種類です。7種混合ワクチンではそのうち2種類、8種混合ワクチンでは3種類が予防対象となっています。

【9種混合ワクチン】

6種混合ワクチンに、上記の「レプトスピラ感染症」を加えたものが、9種混合ワクチンです。
ただし、コロナウィルスは、生後6週齢を過ぎた犬にはほとんど感染しないことが知られているため、8種混合ワクチンのほうが最も一般的な混合ワクチンと言えるでしょう。

 

【狂犬病ワクチン】は必ずしなければならない!!

最悪の「感染症は狂犬病」です。発症すると必ず死亡する怖い伝染病です。人にも感染し、感染した動物はもちろん、人間も含めて必ず死亡します。

このため『狂犬病予防法』という法律があり、ワクチン接種が義務付けられており、犬を飼い始めてから30日以内に1回、その後も毎年1回ワクチン接種を受けなければなりません。

 

 

わが国では、狂犬病は1件も発生していないですが、世界的にみるといまだに猛威をふるっている恐るべき感染症です。

 

 

混合ワクチンのリスクは?!

ワクチンの種類は多ければ多いほど良いという訳ではありません。

言ってみれば、「毒」を注入するのですから、それなりのリスクがあることは理解しなければなりません。

これは人間の「予防接種」にも言えることですが、一時的に弱ったり、アレルギー反応を起こしたりする子もいます。また、ワクチン接種後には、激しい運動や移動、シャワーなども控えなければなりません。

こうしたことから、獣医が犬の健康状態をチェックして、ワクチン接種します。

筆者の愛犬の場合も、獣医から『ワクチン注射から2時間くらいは様子を見るために、いつでも私の元に引き返すことができる所に居てくださいね・・・・』と言われてそのとおりにしました。

 

 

犬の「感染症」にはどんなものがあるの?

病原体となる微生物が、動物の体の中に入り込み増殖していくことを「感染」と言い、体の働きや仕組みにいろいろな障害が起こることを「発症」と呼びます。

感染症の病原体となる細菌やウィルスなどは、非常に微少サイズのため、光学顕微鏡や電子顕微鏡にて観察することができます。

 

感染経路は主に3つ

感染経路は主に3つあります。

【空気感染】

咳やくしゃみなどで、空気中にばらまかれたウィルスや細菌を吸い込むことにより感染します。

【母子感染】

子犬が母犬のお腹に入っている時に胎盤を通じて感染したり、生まれてくる時に産道で感染するもの、母乳を飲むことによって感染するものなどです。

【経口感染】

ウィルスや細菌のついてる物をなめたり、食べたりすることにより感染します。

追伸:筆者は、ペットショップでトイプードルを飼いませんでした。
ブリーダーからの直接販売で「トイプードルのオーナー(飼い主)になりました。
その理由は ↓こちらをご覧ください。

 

 

まとめ:感染症の種類および解説

病気の話は怖いのですが、ちゃんとした予防策を講じていれば恐れることはありません。

最後に、それぞれの病気の内容を転載します。

【狂犬病】
症状としては、犬が怒りっぽく何にでも噛み付くようになり、のどの筋肉が麻痺するため昏睡状態に陥り、最終的には死亡します。

【犬ジステンパー】
死亡率の非常に高いウィルス感染症です。ジステンパーウィルスによる接触または飛沫感染で3~6日の潜伏期間の後、発熱・目やに・鼻水・くしゃみ・元気消失・下痢・運動障害があらわれたり、脳を冒されたりします。1歳未満の幼弱犬の発症が多い病気です。

【犬パルボウィルス感染症】
「経口感染」による伝染力の強い恐ろしい病気です。下痢・嘔吐・発熱・脱水などの腸炎型、突然呼吸困難になり急死する心筋炎型があります。

【犬伝染性肝炎(犬アデノウィルス1型感染症)】
アデノウィルスによる感染で、肝炎を引き起こし、嘔吐や下痢を伴います。特に幼齢期の発症は、突然死の原因となる病気です。

【犬伝染性喉頭気管炎(犬アデノウィルス2型感染症)】
アデノウィルスによる感染で、肺炎や扁桃炎など呼吸器病を起こします。この病気単独ではあまり死亡率は高くはなく、他のウィルスとの合併症により死亡率も高くなる伝染病です。

【犬パラインフルエンザ】
パラインフルエンザ型ウィルスによる呼吸器疾患で、咳や扁桃炎を起こします。この病気単独でそれほど死亡率は高くなく、ほとんどの場合軽く自然に治ります。

【犬レプトスピラ感染症】
レプトスピラという螺旋状の細菌が、「ネズミ」の尿などから犬やヒトに移る病気です。この細菌は水の中では長く生きるので、池、下水、汚れた川に犬が入り、粘膜や傷のある皮膚を通して感染します。嘔吐・高熱・食欲低下から肝障害や腎障害、横断・痙攣・昏睡・血便などで、早期診断で抗生物質で治療可能な病気です。

【犬コロナウィルス感染症】
コロナウィルスの経口感染により、下痢・嘔吐の症状が出ます。幼少の弱っている犬がパルボウィルスと同時に感染すると重症になるようです。

(注)狂犬病、ジステンパー、パルボ、犬伝染性肝炎は発病したら治療法がありません。

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