【犬の血統書】目的と仕組み!!ジャパンケネルクラブに取材した

ドッグケア
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わが家で飼っているトイプードルの子犬(ミアモ)ですが、近い将来、子犬を産んだ際、これを有償で他人様に譲るとなると『血統証明書』を要求されることが予想されます。このブログはあらゆるモノ・コトを【資産に変える!!】が目的なので、今回は、飼い犬を資産とするためのアイテム(血統書)について説明します。

とっくん
とっくん

ボクは、トイプードルの愛犬には「出産をさせたい」と思っています。

【血統証明書】仕組みと目的は?!

今回は「血統証明書発行」の仕組みや意義について調べました。「血統証明書」とはそもそも何のために存在するのでしょうか?!

日本国内の純粋犬種の血統書発行シェアのほとんどを占める『一般社団法人ジャパンケンネルクラブ(JKC)』に電話で取材しました。

血統証明書の意義については、同法人のサイトに分かりやすくまとまっていたので引用します。

血統証明書とは、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)に血統登録された同一犬種の父母によって生まれた子犬に対して発行されるもので、人間に例えると「戸籍」のようなものにあたります。純粋犬種は、この血統証明書によって、本犬、両親から祖先まですべて同一の犬種であるということが証明されなければなりません。

犬種には、それぞれ理想の姿を定めた「犬種標準(スタンダード)」があり、固定された形態や特徴は、はっきり判別できるものでなくてはなりません。これらの形態や特徴はすべて両親から受け継いだものであり、またその両親も、それぞれの両親から受け継いできたものなのです。

 

 

【血統証明書の登録申請】クラブ会員の繁殖者とJKCとの信頼関係!!

犬の血統管理は純粋犬種を守る立場から貫かれています。
以下、再び、JKCのサイトからの転載です。

血統証明書の登録申請は、クラブ会員である繁殖者とJKCとの信頼関係に基づいて行われます。子犬の血統証明書が発行される手続きは、まず繁殖者(=母犬の所有者)が所属クラブを通じてJKC本会に申請し、JKCでは申請内容を厳重に審査したうえで、犬籍原簿に登録し、血統証明書を発行します。これを人間に例えると「出生届」にあたり、犬籍原簿は永久に管理されます。

JKCをはじめとする世界のケネルクラブでは、純粋犬種の血統を管理し、より犬質の高い犬を繁殖するために必要な祖先犬の情報を「血統証明書」という形で提供しています。

 

 

【犬の血統書】は〝戸籍〟の他に、別の「目的」がある!!

犬種には、それぞれ理想の姿を定めた「犬種標準(スタンダード)」があります。これらは、個々の犬種に「固定された形態や特徴」があり、それぞれをはっきりと判別できるものです。

これらの「形態や特徴」はすべて両親犬から受け継いだものであり、またその両親犬も、それぞれの両親犬から受け継いできたものです。言わば、連綿と続き守られてきた犬の〝系譜〟です。

 

【純粋犬種の繁殖】優れた犬質の維持向上!!

純粋犬種の繁殖をする際は、優れた犬質の維持向上のためにも、生まれてくる子犬が『犬種標準』に近づくことを目標とした繁殖を心がけるべきです。

ここで、もし「好ましくない資質や病歴」が出てきたとしたら、それらが、どの祖先より受け継がれているかを研究することも必要です。両親犬だけでなくさらに、祖先犬にまで遡り、過去にどのような犬が繁殖に使われていたのかを知ることが重要です。

 

【血統証明書】の役割は?!

その役割を果たすのが『血統証明書』です。血統証明書は、数代前の祖先まで遡って記載されていて、将来の『交配相手』を決める上で必要な資料にもなるからです。

JKCをはじめとする世界各国のケネルクラブでは、これら純粋犬種の血統を管理し、より犬質の高い犬を繁殖するために必要な祖先犬の情報を『血統証明書』として提供しています。

 

【血統証明書】はブリーダーの必須の資料!!

ブリーダーにとって「血統証明書」は健康な犬を生み出すための必須の資料です。数代前の祖先まで遡ることで、生まれてくる子犬の色、個体の大きさ、健康状態等を予測して「繁殖」をすることが可能となります。

このことの理解が広がると、飼い主が「血統書をチェックすること」でペット業界の健全化が進むことにもつながると思います。

 

 

【血統証明書】ってどうやって発行されるの?

日本国内の「血統証明書」の発行についてはJKCが90%です。この発行の手順は以下のようになっています。

一胎子登録
生後90日以内⇒1頭・2,100円
生後91日以上経過後2年以内⇒1頭・5,300円
※一胎子登録(いったいしとうろく)=同じ母犬から産まれた子犬を全部一緒に登録すること
単犬登録
国内団体から⇒1頭・3,200円
外国団体から⇒1頭・5,300~10,500円
※外国団体からのものはタイトルの有無により変動

血統書の見方は?!

JKCの「3代祖血統証明書」を基準にしました。以下のような情報を記載しています。

犬名

犬名は大別して犬舎名と名前とからなり、犬名(英字)は犬舎名と合わせて35文字までと規定されています。犬舎名とは母犬を所有しているブリーダーの屋号を指し、名前とは犬そのものにつけた名称で、犬名リストという形で公開されています。

本犬データ

本犬データは犬の犬種を示す箇所で、犬種名は全て犬種記号と呼ばれるアルファベットで示されます。

DNA登録番号

DNA登録番号とは、犬から採取したDNAデータを記載したもの。登録の際のDNA検体採取は、専用のブラシを使用して頬の内側の粘膜を採取します。登録されたDNAデータは、繁殖者の申請書に基づいた登録犬の個体識別に用いられます。

lD番号

lD番号とは、「マイクロチップorタトゥー」による個体識別番号です。マイクロチップとは、固有の識別番号が記録されているチップを頸部皮下に埋め込み、読取機器(リーダー)で番号を確認する方法、タトゥーは、識別番号を耳または腹部に入れ墨する方法です。

股関節評価、肘関節評価

股関節評価、肘関節評価は「任意で記載される項目」です。股関節と肘関節の遺伝的疾患にかかりやすいかどうかを専門機関が評価した結果が記載されます。

繁殖者・所有者・譲渡年月日

繁殖者は犬の繁殖者であるメス犬の所有犬舎、所有者は登録上の所有者名が記されており、通常はメス犬の所有者であるブリーダーの名前が記載されます。所有者欄を自分の名前に変更したい場合は、所属の愛犬クラブ経由で名義変更をすることも可能です。

父親の血統図

父親の血統図には、3代祖血統証明書の場合父方の祖先が3代に遡って記載されます。1番は本犬の父犬、3番は父方の祖父、4番は父方の祖母を記載しています。7~10番はさらにその曽祖父母へと遡って記載しています。

母親の血統図

母親の血統図には、3代祖血統証明書の場合母方の祖先が3代に遡って記載されます。2番は本犬の母犬、5番は母方の祖父、6番は母方の祖母を記載しています。11~14番はさらにその曽祖父母へと遡って記載しています。

登緑日・出産頭数・登録頭数・一胎子登録番号

登緑日とは本犬が登録された日で、登録頭数は一緒に生まれた兄弟(一胎子)数をオスとメスとに分けて記載します(死亡犬は除く)。「一胎子登録番号欄」は、同時に生まれた兄弟姉妹犬の番号が記載される場所です。

チャンピオン賞歴

チャンピオン賞歴には取得したチャンピオンの種別と登録日が記載されます。

DATE ISSUED

DATE ISSUEDとは血統証明書の発行日です。

追伸:筆者は、ペットショップでトイプードルを飼いませんでした。
ブリーダーからの直接販売で「トイプードルのオーナー(飼い主)」になりました。
その理由は ↓こちらをご覧ください。
 

 

まとめ:飼い犬を【資産に変える!!】のためには?!

自らの飼い犬を【資産に変える!!】のためには、飼い主自身が「血統証明書」の仕組みを含めて、犬の繁殖についての知識を蓄え、情報を集めることが必要です。

今後、とっくんも、このブログサイトを通して、自らの学んだことを皆さまに紹介していきたいと思います。

本日も、ブログ記事を最後までお読みいただき心より感謝しております。

↓ペット用品は通販で買っています。

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