飼い主が愛犬の世話をする上で犬が嫌がるコトをやらなければならない場面が出てきます。こうした際に愛犬が無理なく受け入れてくれる『ハズバンダリートレーニング(以下「ハズトレ」)』について、今回、考えてみたいと思います。
犬のトレーニングは、いきなりやる」「無理にやらせる」は禁物です。このため、我が家ではハズバンダリートレーニングを実践しています。
【ハズバンダリートレーニング】犬の特性に応じたトレーニング法
ハブバンダリートレーニングは、まだ一般に知られていないので用語説明から始めます。
用語説明:ハズバンダリートレーニング
日本語に訳すと「受診動作訓練」で、元来、動物園などで行われていました。世話・治療などがしやすいよう、飼育動物に行うしつけ。笛の音や手の動きなどの合図で特定の姿勢をとらせるなどの「受診動作訓練」のことです。動物にストレスを与えることなく、自主的に手足をあげたり、口を開けたり、お腹を見せたりすることを教えます。
【ハズバンダリートレーニング】動物が自ら進んで動くようになる!!
ハズトレの重要な点は、動物が嫌がらずに自ら進んでできるようになることです。我慢したり嫌々ながらのことではないので「動物の福祉」の点でも素晴らしい方法です。
【愛犬とのくらし】普段の手入れで「触れ合い」が必要!!
特に、家の中で一緒に暮らす愛犬は「普段の手入れ」がとても多いですよね。
・散歩の時に首輪をつける ・散歩中から帰ったら足裏(肉球)を拭く ・グルーミング(スリッカーなどを使用) ・目ヤニをガーゼで取る ・歯磨きをする
【愛犬が動物病院の所に行く】さらに「触られる体験」が必要!!
愛犬が病気や予防注射・定期健診のために動物病院に行くと、さらに以下のようなコトが必要となってきます。
・触診 ・体温を測る(犬は一般的には直腸温、肛門で測ります) ・歯や目のチェック(口を開けたりマズルをつかんだり) ・狂犬病や混合ワクチンの注射
【愛犬が「手入れ」「触診」など嫌がる】と周りが大変!!
仮に、皆さまの愛犬が、必要に応じた処置をしようとする際に、嫌がったり、暴れたり、場合によっては人間に噛み付いたりしたら…。
これらを無理やりに、強制して行ういうことになると「動物の福祉に反して」いますし、愛犬が可哀想です。
【愛犬が嫌がる理由】身体を守る「防衛本能」!!
われわれ人間も、病院で医者さんで触診などをされる時に緊張したりしませんか?
ワンちゃんも、もこれとまったく一緒です。腹部や耳の内側、口の中はより身体の内側に近く、損傷すると生命に関わるので、自然と「防衛本能」が働きます。
つまり、ちゃんとした『触ってほしくない理由』があるので、まずはそこを理解しましょう。
触れなくて当たり前!愛犬に『触らせてくれてありがとう』の気持ち!!
人間側にしてみれば『犬と触れ合いたい…』という気持ちがあるので、いきなり触ろうとする人もいますが、犬にとっては『心地よいことではない』ことがあります。
そういう時には『触らせてくれてありがとう』という気持ちを持つことが重要です。
「ハズトレ」の基本となる手順は?!
以下に、「バズトレ」の基本となる手順を説明します。
1.正面から目を合わせない位置にスタンバイ
まず飼い主さんは床に座ってリラックスし、愛犬を手元に呼びます。
犬は正面からじっと見られると一種の緊張状態になり、「相手に敵意がある」とみなすことがありますので、真正面からではなく
・犬を両膝の間挟むか、膝に乗せた状態 ・犬を小脇に抱えた状態
…のいずれかの体勢をとります。
2.首の横から背中などを触ります
犬の顔の外側、首の横、背中周りを優しくマッサージします。「外側から、横か下から」行うことです。犬を触りながらオヤツをあげると「触られる=オヤツ=美味しい=気持ちいい」と身体で覚えてくれます。
3.ケアしたい部位を少しずつ触ろう
この時点でだいぶ触れるようになってきています。そうしたら、耳の内側や足の裏などを少しずつ触れるようにしていきます。
まとめ:筆者のドッグトレーナー&トリマーは「ハズトレ」を実践!!
筆者が信頼しているドッグトレーナーとトリマーは、今回の「ハズトレ」に基づいたトレーニングをしてくれています。
今月始めに、愛犬のトリミングをした際に、トリマーの対応はまさに「ハズトレ」でした。
こうしたプロの専門家の手助けもあり、わが家の愛犬も健やかに成長をしています。
追伸:筆者は、ペットショップでトイプードルを飼いませんでした。
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